Wakamonoiz

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アデオジャパン

実際の、現実の、生身の、体温のある人間だったり、文化だったり伝統的なものと触れるのが面白い。

興味を持ったきっかけ

お二人がそもそもアデオジャパンやアフリカに興味を持ったきっかけは何ですか。

前田:私は完全に中学・高校の教育の影響です。私、キリスト教の中高一貫校だったんですね。私はクリスチャンではないんですけど、毎日礼拝があって、その後に聖書のお話もあるんですけど、NGOや国連で働いている方の話を聞く機会が多くて。礼拝に限らず、興味ある人を集めて個別に話をする会もけっこう頻繁に設けられていました。それで、高校のときからいわゆる国際協力というものに興味を持っていて、大学生になったらやってみたいな、とすごく軽い気持ちで思っていたんですね。

でも高校にいたときは話を聞くのが圧倒的にアジアの人が多いので、「あれ、アフリカって?」みたいな。アフリカはより遠くて、より距離感のある場所、あまり人も行ってなさそうだし、みんな知らなさそうだし、イメージもわかないし、知りたい!行ってみたい!みたいな感じでしたね。

だから私は、アデオジャパンに入ってみて、現地に行ってみて、知ったもの、吸収できたものの方がずっと大きかったな。最初のきっかけとか、私にとっては超どうでもいいし、超陳腐なものだと思うんですよ。(笑)アデオジャパンのメンバーにいろいろ教えてもらったり、気付かされたり、怒られたりして知ったことや、実際現地に行って、見て、感じて、知ったもの、得るものが多くて。それをだんだん自分の中で組み立てていくことができたのかなって思います。

村岡:国際協力に興味を持ったのはなぜかわからないんですけど、たぶん単純な興味の差だと思っていて。例えば消費税増税のニュースを読むときよりも、シリアのニュースを読むときの方がテンション上がる、っていうそれくらいの感覚だと思うんです。それで、大学に入ったときに、国際協力のサークルをいろいろと見ていて、アデオジャパンに新歓されたときにちょっと面白そうだなと思って、入ってみて、活動やメンバーの人たちが刺激的で楽しくなって、今に至るという感じです。

アデオジャパンとメンバーの今後

今後アデオジャパンでやりたいことはありますか。

村岡:イベントに関わることが多いので、もっとアデオジャパンの存在価値を出せる、インパクトの大きなイベントを打っていけたらと思っています。さっき、アデオジャパンの強みとして、ADEOとの密接なコネクションを挙げました。ADEOは日本では全然無名ですが、トップが欧米人ではなく現地人が務めているNGOなので、ケニア、ソマリアの人々のニーズに密着した支援ができる。そういう大きなNGOが日本国内でまったく認識されていない現状に対して、その存在の大きさをアピールすることによって、インパクトも大きくなるんじゃないかなと思っています。

インパクトの大きいイベントを打つことで、どんな効果が得られますか。

村岡:インパクトが大きくなると、さっき言った道筋の進み方が全然違うと思うんですよね。たとえば、今、企画しているソマリアシンポジウムを、自分の友人を集めて20人規模のセミナールームを借りて行うのと、300人規模のイベントを開くのでは、社会に与えるインパクトが全然違うと思うんですよ。ソマリアシンポジウムは、あまりアフリカに興味がない人に対して、アフリカの理解を促進したり意識を啓発するのが目的の一つです。それはやっぱり規模が大きければ大きいほどインパクトは大きくなると思うし、目的にも叶うことだと思うんですよね。だから目的合理性を追うならば、インパクトは大きいに越したことはないと思っています。20人が理解を促進されるよりも、300人が促進され、それがまた外に広がっていく方が、わずかな差かもしれませんが、ゴールに近づけるのではないかなと思っています。

この場合のゴールというのは、アフリカの理解促進だったり、意識啓発ですか。

村岡:でもその先にまだあって。アフリカのことを日本人が理解すればいいだけじゃなくて、そこから何かしら現地に対する影響も与えてほしい。極端な例かもしれないですけど、それでアフリカに興味を持った人が、将来アフリカに携わるNGOに勤めて、頑張って活動して、アフリカ人の生活が改善されるとか。そういうところまで見据えた道筋だと思っています。

前田さんは?

前田:大きく分けて2つかなと思って。一つめは、研修でお世話になったADEOに恩返し。それはADEOだったり、ケニアだったり、ダダーブだったり。その人、国、地域に恩返ししていきたいなと思っています。個人としてでも団体としてでもいいけれど、関係を継続させて、お世話になった分を恩返しできたらいいなというのが一つですね。

もう一つは、やっぱり私、アデオジャパンの魅力は人だと思うんですよ。どの団体も「魅力は人だ」と言うと思うんですけど、でも本当にそう思って。私、アデオジャパンだけじゃなくていろんな団体を見てきたんですけど、やっぱりここの人たちには特別面白いものがあるんじゃないかなと思うし。それはその人たち自身が面白いものを持っているのかもしれないし、自分が合うと思うから特別面白いものがあるって思うのかもしれないんですけど、とりあえず私はアデオジャパンのメンバーの価値をもうちょっと社会に発揮できたらいいなと思っています。人としてもNGOのワーカーとしても魅力を持つ人たちの価値をいろんな人に知ってもらいたいなと思いますね。

恩返しや魅力を伝えていくことの方法は何か考えていたりするんですか。

前田:恩返しについては、たとえばプロジェクトを回したり、研修生を送ったり、私が大人になって、もしくは学生の間でもいいんですけど、また現場に行って個人的なつながりを持ったり。人間的なものと団体的なものの二つの方法があると思います。

アデオジャパンのメンバーの価値を発揮することについては、いろんな方法があると思うんですよ。社会一般の人たちに対してイベントを開催してもたぶん伝わるものではなく、伝わらないものの方がずっとずっと大きいと思うんですよ。そこで、たとえばアデオジャパンを他団体とのつながりを持たせたり、もっと社会に対してオープンにしていく。イベントで話す人としても面白いと思うんですけど、個人的なつながりを持つと面白いと思える人もいるのかなと思っているので、その意味で人をつなげたり、社会に対してオープンにすることができたらいいなと思っています。

将来はどうなりたいですか。

村岡:将来は、今いろいろ考えているんですけど、高校生の頃からは外務省に行こうと思っていて、今も国家公務員総合職の試験は受けようと思っています。その後はできれば国連とかにも行けたらいいなと思っています。自分の興味は特にアフリカに限定されているわけでもないので、アフリカのみに関わる活動を続けるという意識は持っていません。

前田:やっぱり開発の分野にいたいと思います。今、国連や政府機関、NGOなどが、世界一般の生活向上に良い影響を及ぼしているかというと、別にそうは思わなくて、すごくネガティブなところも感じるし、矛盾やひずみもあるとは思うんですけど。でもやっぱりこの分野はすごく面白いなと思って。

たとえば、乳児死亡率を下げたいときに、ワクチンをばーっと広めればどうにかなる問題じゃなくて。たとえば西洋的な保健医療を信じないコミュニティだったり、病院という概念を知らなかったり、そもそも乳幼児の命を助けなきゃいけないっていう概念がなかったり、地域によって様々な問題がある。一つの課題に対してアプローチする際に、文化や人が深く関わるのが開発分野なのかなと思っています。そのように、文化や人に合わせたアプローチが出来るところに、この分野の魅力を感じるんですよ。お金だけじゃなくて、現実の、生身の、体温のある人間だったり、文化だったり、伝統的なものと触れるところが大きいですね。

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Written by wakamonoiz

2012年9月30日 at 1:40 AM

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